200ミニッツ

 昨日のこれに行ってきたのですが「朗読」なのにモッシュできるんじゃないかというくらい壮絶なガツンガツンビートを刻む声のボディー・ブローに巻き込まれてこれはいったい????とO-nestのフロアで仰天していたら舞台の上には血走った目で貪り食うように「聖家族」を鷲づかみ&ブンブン振り回して読み上げるというより読み叫ぶ、読み咆える日本の小説家。「ヒデオブジェクトケイタニーラブ」(ニャンニャン!アコースティック弾き語り)「列島を音響する」(ディープな電子ミュージックコンクレート)「×渋谷慶一郎」(ピアノ伴奏)とめりはりが効いた演目でフルカワヒデオ主演で8バージョンのミュージカルをノンストップで絶賛連続ロードショーしているような、特にクライマックスの「フルカワヒデオプラスアルファ(古川日出男 + 植野隆司 from テニスコーツ + Jimanica from d.v.d + 千葉広樹 + 戸塚泰雄 from nu)」がマイルス・デイヴィスの「パンゲア」に有史以来の迫害を訴える説教師が怒鳴り込んできたような、「アガルタ」に天命に陶酔して我を失った演説家が躍り出てきたようなケオティックなマーシュランド(沼、fromフジタナオヤ)なサーカス的(fromジョン・ケージ)なライブだった。作家による「朗読」パフォーマンスの概念がエンターテイメントとして書き換えられたと思った。黒川さんもこういうのやればいいのに…(と前から思っている上に尚かつ既に本人にも言っちゃった。不肖山下がザクティーで撮りますよ!って。)